2020年4月26日(日)は茂原市長選挙の投票日です。現職の田中豊彦市長が4期目を目指して立候補する意向を表明。新人で元市立豊岡小校長の河野健市氏も立候補を表明しています。
茂原市長選 候補者
田中豊彦氏 無所属
田中豊彦/67歳。早稲田大学→企業経営者→千葉県議会議員(2期5年・自民党)→茂原市長(3期目)
支援者にマスクを配布したイベントでの田中豊彦市長。おまけにこの時、クルーズ船で新型コロナ感染した茂原市民の個人情報を喋ってしまった! #茂原市長選挙 https://t.co/g55HYm8zoF
— 篠原常一郎(古是三春)・ゴスロギ (@polyanochika) April 18, 2020
河野健市氏 無所属
河野健市(こうのけんいち)/1956 年(昭和 31 年)7 月 7 日生まれ。 茂原市立南中学校、千葉県立長生高等学校、国立東京学芸大学教育学部卒業。 千葉県内の中学校に教員として赴任(茂原市立東中学校、早野中学校、白子中学 校、睦沢中学校など)。 緑が丘小学校教頭、豊岡小学校校長を務めた後に定年退職。現在は農業に従事。 子ども食堂すまいるステーション代表。
河野健市氏の小冊子「災害都市を幸い都市へ」全文
この4月に行われる市長選で、茂原市の未来は決まります。否応なしに、決まってしまうのです。子供たちのために、私たちは何ができるでしょうか?子供たちの将来に現在のツケを背負わせないために、小冊子を書きました。読んでみて気に入ったらシェアしてください。https://is.gd/ziWFEA
河野けんいち後援会さんの投稿 2020年2月4日火曜日
上記のfacebookページに2/4に投稿されたリンク先はGoogleドライブに格納されたPDFデータですが、家族がガラケーではPDFが開かないというので以下にテキストに落としてみました。
以下、PDFをGoogleドキュメントで変換しているので、変な文字間の変換になっているかもしれませんが、だいたい伝わると思うのでそのままにしております。
災害都市を幸い都市へ
「12 年間変わらないものはこの先も変わらない。だったら俺がやるしかない」校長先生の挑戦子供たちの未来に責任を持てる男
河野 健市
子供たちから夢を聞かなくなった教育現場
はじめまして。河野健市(こうのけんいち)です。 私は、教育者として 37 年間、子供たちに関わってきました。
いつからでしょうか? 子供たちから、大きな夢を聞かなくなったのは。
私が教育者として初めて赴任したのは千葉市の都賀中学校です。 私は希望に燃えていました。
当時は、高度経済成長期で、これからバブル期が訪れるころでした。 世の中全体が好景気に沸いており、とても元気だったと記憶しています。 子供たちも元気な子が多く、何より、これから飛び出す社会に対して、夢を抱い ていました。
その後、バブルが崩壊。 世の中を、暗いニュースが覆いました。 20 年以上暗い時代が続きました。
この時期に生まれた子供たちは、当然、好景気の雰囲気を知りません。 私たち大人には好景気のイメージがあっても、子供たちにはないんです。 そして、ニュースでは明るい話題が流れてきません。 大人たちからも景気のいい話は聞けません。
つまり、子供たちが好景気をイメージできる要素が何一つないんです。 これでは、どんな人間も大きな夢を抱けなくなってしまうのは、必然ではないで しょうか?
一方で、私たち大人は、社会に対してどういうイメージを持っているでしょう か? 当然、好景気を知っている私たちは、そのころと現在を無意識に比較しています。 そして、現在に対してこう思っています。
「重苦しいな…。」
今、私たちの生活には、選択の余地があまりに少ないと思います。 会社に行って仕事をしても、大きな出世は望めなかったり、大学を卒業しても、 望み通りの仕事に巡り合えなかったり。 「経済が成長していないんだから、当たり前だろう」と言う方もいるでしょう。 しかし、それを我が子たちに押し付けることが出来るでしょうか?
これから人生を展開していく子供たちに、前の時代のツケを回してもいいんで しょうか?
実は私は、そのツケが色濃く残ってしまっているのが茂原市だと思っています。 しかし、だからこそ、今後の活動次第では、大化けする可能性を持っているとも 思っています。
私は、教育者として、父親として、子供たちの未来を少しでも明るいものにして あげたいと願い、この小冊子を書くことにしました。
共働きは当たり前なのか?
これは、日本の共働き世帯の推移を表したグラフです。 昭和 55 年ごろ、専業主婦が当たり前でしたが、今では、共働きが完全に逆転し ています。
この数字が意味するところは色々考えられますが、私が注目しているのは、共働 き世帯が増えたにもかかわらず、受け皿がないことと、十分な収入がないことで す。 現在、学校は週休二日制になり、共働き夫婦の就労パターンと一致したという意 見もありますが、実は、土曜日も仕事という世帯も多く、子供の面倒が見れない という事態が発生しています。 サービス業では、土日も仕事という方も多いと思いますが、その間、子供たちを 受け入れる体制が整っていないのです。
もちろん、私は、子供たちは両親と一緒に過ごすことが大切と考えていますが、 そうも言えない事情も分かっています。 ですので、なんとか子供たちの受け皿になれないかと試行錯誤しています。
子ども食堂もその一環で、食糧事情が整わない子供たちと、共働き世帯の子供た ちの受け皿として、平成 28 年から活動しています。 一方で、問題を明らかにできない事情を持つ子供たちが非常に多いということ も、活動の中ではっきりしてきました。
この問題は、すべて、収入に直結しています。
共働きをしなければならないというのは、そうしなければ、一定の生活水準を保 てないということを意味しています。 これはすなわち、労働者の賃金が低い水準である一方、物価は徐々に上昇、加え て、消費税率の引き上げなどの負担増が、各家庭に重くのしかかっていることを 示しているのではないでしょうか?
つまり、生活と政策が一致していないのです。
このミスマッチは、あなたも至る所で実感できるはずです。 多くを望めない、労働と賃金が釣り合わない、格差が広がる社会。 約束を果たせない政治。
私は教育者として、これ以上、言行不一致を見過ごすことが出来ません。 子供たちに対して、これ以上、無責任な大人たちを見せたくないんです。 あなたも、今の政治にうんざりしている一人かもしれませんね。
共働き世帯の増加と同時に、シングルマザーの増加も懸念される問題です。 シングルマザーには、公団住宅などの面で優遇措置がありますが、収入の面では、 まだまだ問題が山積しています。
ですので、まずは子育てに係る費用の無償化に取り組みたいと考えています。 具体的には、幼児教育の完全無償化、高校 3 年生までの医療の無償化、給食の完 全無償化などを実施します。
その上で、教育レベルを向上させるために、退職教員の力をお借りできるよう、 私自ら働きかけていく所存です。
本当の問題は人口減少じゃない
今、どの地方都市も人口減少が問題になっています。
私たちのふるさと茂原市の人口も、2002 年(平成 14 年)をピークに減少に転 じていて、2040 年には約 7 万 2,000 人まで減少すると見込まれています。 このうち、65 歳以上の人口が、なんと、全体の 4 割にのぼる予想です。
人口減少は、なぜ起こり得るのでしょうか? もちろん、条件のいい職場がなく、茂原市の外に出ていく若い方たちもいること でしょう。 子育てのしづらさや、災害の多さなども、住民が減っていく一因と言えます。
しかし、本当の原因は、教育にあるのではないでしょうか?
私たちは、目の前に提示された大きな問題を解決するとき、どうしても対処療法 を考えてしまいがちです。 そのため、人口減少の対策としては、何とかして減っていく人口を取り戻すこと を考えてしまいます。
しかし、根本にあるのは、有望な人材が育つ土壌が整備されていないことではな いでしょうか?
例えば、起業家を育成する機関があったらどうでしょうか? その施設から巣立っていった若き起業家たちが、地元で世界に通用するビジネ スを展開してくれたら?
先端技術を常に学べる施設があったらどうですか? 卒業生の中から、世界に通用する技術者が生まれるかもしれません。 新薬を開発したり、宇宙に行くことだってあるかもしれません。 スマートシティを実現してくれるかもしれません。 スポーツの分野に活かせる研究もできるでしょうし、E スポーツの活性化にも つながるでしょう。
志を高く保てる教育ができたらどうでしょうか? 誇り高く成長していった子供たちが、日本のリーダーになるかもしれません。
私は、子供たちがのびのびと、大きな夢を語り、夢を実現できる、そんな施設を、 茂原市の中に作りたいのです。
ものはいずれ壊れます。 お金も使えばなくなります。 しかし、教育は、一度身についてしまえば、奪われることがありません。
社会にでる前の大事な時期にある子供たちが、企業のトップや、高い技術を持つ エンジニアから、直接指導を受けることが出来る。 図書館ではなく、直に指導を受けることが出来る施設です。 そんな施設は夢物語ではありません。 なぜなら、茂原市には、指導できる人材がたくさんいるじゃありませんか。
そのために、予算を使うべきです。
もちろん、水害をなくすためにも予算を使うべきときですが、長い目で見て、茂 原市を、教育を変え、子供たちが自信を持って、夢を実現できるようにも使って いきたい。 今こそ私たちが、子供たちの夢のために、一身をとして働くときです。 既得権益のためではなく、子供たちの未来のために、今こそ私たちの手で、新し い茂原市を作り上げましょう!
あなたは市長の仕事を見た事がありますか?
あなたは、茂原市長の仕事を見た事がありますか? 私たちは、市長の仕事を直接見る事はありませんが、知る権利はあります。
私は、茂原市長も、仕事を公開できたら素晴らしいと思っています。 茂原市議会のようすはこちらから見ることができます。
ですが、市議会議員の方々と違って、市長は身近な感じがありません。 もっと市長を身近に感じることが出来たら、茂原市に対する感じ方も変わると 思いませんか?
実は、茂原市議会には、素晴らしい人材がたくさんいるのです。 議会を見ていただければご実感いただけると思いますが、皆、茂原市のために、 日夜身を粉にして働いています。
もちろん、茂原市長だって、それは変わりません。 ですので、市長の仕事をどんどん公開し、市民の皆様に知ってもらいたいのです。
なぜなら、それこそが、真の民主主義だと思うからです。
私たち市民は、茂原市をよくしたいという思いから、選挙に行きます。 その選挙が終わったら、自分の選んだ候補がどんな仕事ぶりなのか?やはり気 になりますよね?
公約を守ってくれているのか? 税金は適切に使われているのか? 選んだ候補は、どんな場でどのような働きをしているのか?
私たちの代表として選んだからには、知りたいと思って当然です。
長野県の田中康夫元知事のように、ガラス張りの仕事部屋を造ることは、予算の 無駄なのでしないまでも、私たちが選んだ代表が、雲の上にいるようでは問題で す。
せめて、同じ目線に立って、選んだ側が納得できるような報告をする。 それが、本当の民主主義だと思います。 今の茂原市に必要なのは元気です。 元気は、裏表のないところ、明るいところにあります。 それにはまず、リーダーたちが、裏表をなくさなければなりません。
私はそれを、この茂原市から始めたいのです。 全国に先立って、茂原市が、真の民主主義を貫く。 裏表のない、あなたが主体の、初めての民主主義です。
ですので、あなたは自信を持って、あなたがリーダーにふさわしいと思った人に 投票してください。 しがらみ無し、付き合い無し、スルー無しで。
綺麗事だと思われるでしょうが、私たち大人が、まず、綺麗ごとを避けて通るの をやめてみませんか?
裏表なく、明るく、仲良く、喜んで働く。 出し惜しみせず、全力を尽くす。 私たち一人ひとりが、それにチャレンジできるようになったとき、ふるさとはき っと、温かい場所に変わっています。
まず、私たち大人から始めましょうよ。
子育てと教育のベストパートナー
子供たちが夢を語り、大人たちは安心して子育てできる。 いずれ、世界に羽ばたくであろう子供たちを育成して、地域を活性化する。 そして、リーダーたちは、無責任・他人事・足の引っ張り合いをやめ、既得権益 のためではなく、地元のために力いっぱい働く。 ふるさとは明るく、温かい場所になる。
その道すじを、大まかにお話しました。
つまり、茂原市は、子育てと教育の聖地になるんです。 選挙で選ばれたものは、子育てと教育のベストパートナーとして、力を尽くすの です。 これほど心強いふるさとがあるでしょうか?
今、茂原市は暗いニュースが多いです。 しかし、今年は 2020 年、オリンピックイヤーでもあります。 アスリートたちは、きっと明るいニュースで、子供たちに夢を与えてくれること でしょう。 私たち地元の大人も負けずに、明るいニュースを連発させましょう。
まず、今年は 4 月に茂原市長選挙があります。 この選挙で、今後の茂原市が変われるかどうかが決まります。
否応なしに、決まってしまいます。
後で悔いることのないよう、あなたの一票を、決して無駄にしないでください。 本当に、子供たちのふるさとのために、しがらみなく投票してください。
今、「選挙に行くのが面倒」「自分には関係ない」と思い込まされてしまっている 方も大勢いらっしゃるでしょう。 しかし、茂原市は、日本で初の、「あなたが主導する」本物の民主主義に生まれ 変われるときです。
あなたの意見が、真に反映されるときがきたのです。
今まで、政治は偉い人が見えない場所で行うものだと思い込まされていたかも しれません。 それも今年までです。 ここで私が立たなくても、いずれ誰かが、隠れた部分をすべて明らかにする日が 来るでしょう。
しかし、あなたも実感されているように、いつまでたっても私たちの暮らしぶり はよくなりません。 「いずれ」では遅すぎるんです。
茂原市に予算がないわけではないんです。 ですが、適切に予算を使えているかどうかはわかりません。 私たちの暮らしぶりが向上するために、税金が適切に使われているかどうか、誰 も知りません。
そうです。 私たちは、それすらも知らないんです。 確認するすべを持たないんです。
茂原市に住み、茂原市に税金を納めながら、何に使われたかも知らされない。
台風は千葉を直撃するようになり、洪水は年々被害を大きくし、災害慣れしてし まった私たち。 被災して真っ先に頼りになるのは保険会社で、自治体からの支援は後手後手と いう現実。
賃金は増えなくても、税金は増えてしまいました。 今後お年寄りが増え、子供たちに益々大きな負担がのしかかるようになるでし ょう。
そうなったとき、「あのとき、こうしていればよかった」では遅すぎませんか? 私は、本当に、この時代のツケを子供たちに押しつけ、子供たちの夢を奪い去る ことだけはできません。 したくないんです。
今、私たちができるのは、一票を捨てず、この茂原市を根本から変えることです。
古き良き、ふるさとの温かさを取り戻しましょう。 子供たちの輝く未来を、新しき時代を、共につくりましょう。
子供も大人も夢を語れる街へ
私の描いている茂原市政の姿は、生徒会です。
生徒会長は、選挙によって選出され、決定事項はすべて、全校生徒に公開されま す。 生徒会と他の生徒たちには隔たりはなく、普通の友達です。 そんな市政が実現出来たら、素晴らしいと思っています。
大抵、どこの学校でも、勉強だけできるタイプではなく、頼りになる人気者タイ プが、生徒会長になります。 生徒会長に選ばれた生徒は、「立場が人を作る」の言葉通りに、色々な課題にも 果敢にチャレンジして、一回りも二回りも大きくなって、卒業していきます。
サポートする副会長や、書記、会計も同じです。 子供たちは見事に、自分の責任を全うして、大きく成長します。
もちろん、生徒会の子たちだけでなく、子供たちは皆素晴らしいです。
生徒会長が力を発揮するときというのは、各方面のリーダーたちも、一緒に力を 発揮しています。 一つの目標に向かって、皆が力を結集している時、子供たちは奇跡を起こします。 私は教育の現場で、それを何度となく目撃してきました。
本当に心を揺さぶられる思いを、幾度となく経験させていただきました。 とても貴重な人生を歩ませていただきました。
そして、子供たちは、大人を遥かにしのぐスピードで成長していきます。 そういった子供たちを送り出す時、誇らしいと同時に、寂しくもあります。
しかし、力強く旅立っていく子供たちは頼もしく、皆輝いていました。
私たちだって、そうだったのでしょう。 当時の大人たちから見れば、輝いていたのでしょう。 いつの間にか、常識というものに縛られて、その輝きは遠い過去のものになって しまった気がします。
しかし、私たちだって、子供たちのように、活き活きと命を輝かせることができ るはずです。 その原動力は、「夢」ではないでしょうか?
私には夢があります。
子供たちは大きな夢を、誰に気兼ねすることもなく、語り合える。 大人たちは子供たちをサポートし、励まし、自らも夢を語れる。 自治体はそんな市民を支える施設や機関をいくつも作り、夢を追いかける人生 をサポートする。
そんな、輝くふるさと、茂原市にしたいと願っています。
今は綺麗ごとにしか聞こえないでしょう。
しかし、誰もが不可能と思っていたテレビ電話は、もはや日常になり、民間の宇 宙旅行さえ可能な時代が来ました。 インターネットで世界中が繋がり、情報は世界を駆け巡るようになりました。 人工知能のおかげで、肉体労働から解放され、生産性は飛躍的に高まり、ベーシ ックインカムで生活する日も、もうすぐそこまで来ています。
私たちは、夢を実現する力を持っているのです。 その力を久しく使わなかったので、忘れかけているだけです。
もう一度、思い出しませんか?
子供のころ、夢中になって遊んで、暗くなったことに気付けなかったときのよう に。 大好きなことに夢中になり、時を忘れてしまったときのように。 皆で力を合わせ、一つのことに取り組んだときのように。 ガムシャラに汗を流し、倒れ込んで眠ってしまったときのように。 怖かったけどチャレンジしたときのように。
子供たちと一緒に、夢を追いかけましょう。 そんな大人の第一号として、私は夢を追いかけます。
この小冊子がきっかけになり、あなたが夢を追いかけ始めてくれたら、これに勝 る喜びはありません。
今日、ここから、私たち一人ひとりから、幸い都市は始まります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 いつか、「この茂原市に住んでいて、本当に良かった」と、あなたと語れる日を 夢見て。
河野 健市(こうの けんいち) 1956 年(昭和 31 年)7 月 7 日生まれ。 茂原市立南中学校、千葉県立長生高等学校、国立東京学芸大学教育学部卒業。 千葉県内の中学校に教員として赴任(茂原市立東中学校、早野中学校、白子中学 校、睦沢中学校など)。 緑が丘小学校教頭、豊岡小学校校長を務めた後に定年退職。現在は農業に従事。 子ども食堂すまいるステーション代表。
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